ドイツ銀行、首の皮1枚。

ドイツ銀行はロンドン本社ビルを、マレーシアの建設会社ガムダに約3億1500万ドルで売却しました。
同銀行は預金引き出しのためのキャッシュに追われており、もはやなりふり構わない状態です。
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銀行の問題はかなり巨大で、ヨーロッパのデリバティブの中枢として、様々な金融機関にデリバティブ商品を売りまくっていることです。
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銀行は、自社の公表した数字によれば、年間経済生産の15倍を超える約42兆5000億ユーロという「デリバティブ爆弾」を抱えているといいます。
これは、ドイツの国家GDPの約10倍以上。
ドイツ銀行が弾け飛べば日本の国家予算の20倍の爆弾が炸裂。
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もはやドイツ銀行を救済する銀行がない。政府も助けられません。
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ドイツ銀行が逝けば、ヨーロッパのすべての金融機関に全体に火が付き、そしてアメリカや日本に(瞬時に)波及することになります。
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★苦境その1)
いま、債券価格は下落を続けていて同時に現金が不足しているのに、預金者はドイツ銀行から引き出しを加速しています。
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★苦境その2)
FRB、ECBを始めとする中央銀行は動揺を抑え込むために金融緩和し、貨幣量をパソコン上で増やしています。
しかし人々は中央銀行が増やしたパソコン上の通貨を、ドイツ銀行から紙幣の形で口座から引き出そうとするので、金融機関は現金が足りず債務不履行に追い込まれます。
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★苦境その3)
だから、冒頭のニュースですが、ドイツ銀行のロンドン本社ビルを約3億1500万ドルで売却し、なんとか債務不履行をしのぎました。しかし、焼け石に水とおもわれます。
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★苦境その4)
AT1債と同じ仕組みの社債保持を不安視されている。
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■私たちの経済社会も、首の皮1枚。
たしかにドイツ銀行は壊れている。
もしこのデリバティブ・バブルが崩壊すれば、ドイツと欧州連合は死に絶え、残りの世界もそれに続くだろう。
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これは、世界の金融システム全体を引火爆発させる。
ドルも円も同時に行き倒れるだろうし、社会体制そのものが行き倒れるだろう。
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いま、首の皮1枚でつながっている。
薄氷の上に世界が動いている。