アフリカ、WHOパンデ条約を粉砕

マスコミは無言だったが、このほど世界保健機構(WHO)が推進する「国家主権を超えたパンデミック条約」がアフリカ等の反対により完全に否決された。

ウイルス感染症対策を名目にWHOが「事実上の世界政府」になるこの条約。「パンデミック条約」締結後は、法的強制力をもつ各国への指示権限をWHOに与えるもので、各国の国家主権と民主主義を根底から否定して人間から自由をはく奪する運用が可能である。

WHOは、「パンデミック条約案」の公開討論会(6月16日〜17日)と第2回意見公募を中止すると発表し、2024年まで保留となった。

 

疫病対策に名を借りた「専制政治」

 

WHOのパンデミック条約は疫病対策に名を借りた「専制政治」である。制定されると、民主主義が終わってしまう。

日本での改憲 ー 緊急事態条項は、WHOパンデミック条約 ー 東京CDCの動きと一致しており、ともに「専制政治」を可能にする。

例えば「サル痘」で世界中を緊急事態宣言状態に出来、ロックダウンや高価な治療をさせられたり、ワクチンの強制まで出来てしまう。
それは「法的命令」であり、自由意思を奪われる。

 

西側諸国の暴力的な圧政

 

個人の人権を尊重する民主主義という発想は、西側諸国で中世への反動により生起し、近代から現代にいたるまで、世界の主流を占めた。

ところがここにきて、パンデミックを契機に、西側諸国の暴力的な圧政が顕著になった。オーストラリア、ニュージーランド、カナダが全体主義化しており、ワクチン強制が異常に厳しく、国民権利を無視している。

WHOの資金援助者はビルゲイツなどだが、西側G7(日本、アメリカ、オーストラリア、オランダ、イギリス、ドイツ、カナダ)などはWHOの圧倒的な賛同・推進国である。

そして、西側の我々が第三世界と呼んで見下してきたアフリカやブリックス諸国だが、今回はそんな彼らが「パンデミック条約案」を否定してくれた。人権の最重要性を第三世界が示したのである。

 

アフリカ・リーダーたちが相次いで「急死」

 

アフリカにおける悲劇は、WHOなど国際機関が偽善家の顔をして、アフリカの人たちにワクチンを接種したことに象徴される。この経験から、人口13億人のアフリカ大陸で、新型コロナワクチンの接種を終えた割合は17%にとどまっている。ワクチンの悲劇を身をもって知るアフリカは、そうやすやすと誘惑には乗らなかった。

さらにコロナでもWHOの動きに反対したリーダーたちが相次いで「急死」していたのもアフリカだった。PCR検査を疑いパパイヤ、ヤギ、ウズラのPCR陽性反応の実験結果を見てマスクもワクチンも禁止したアフリカのタンザニア大統領も急死している。タンザニアのマグフリ大統領が61歳で急死した。ブルンジの大統領もコロナ騒ぎに加担せず、WHOの役人を国外追放して翌月に55歳で急死。エスワティニのドラミニ首相、急死。コートジボアール、バカヨコ首相急死。同国クリバリ首相も急死。ハイチ、モイーズ大統領急死。共通点はワクチンの拒否だった。

2022年5月25日のアフリカ・デーに、ボツワナがアフリカの47のAFRO加盟国を代表して声明を読み上げた。同国は、アフリカ人が非常に懸念している「59条改正」は支持しない、と述べている。

「59条改正によって手続が早まるべきではなく、その手続は透明かつ包括的に、信頼性を確保してコンセンサスを得て、加盟国の主権を十分に尊重した集団行動で行われるべき」と、アフリカ諸国は一致した見解である。

アフリカ諸国以外では、ブラジルのボルソナロ大統領も自国が『パンデミック条約』に署名しないことを示し、ブラジルが「グローバリストの機関に主権を明け渡さない」ことを確約した。そして「自国民への新改正の適用を認めるくらいなら、WHOから完全に脱退する」と言っている。

このほかロシア、インド、中国、南アフリカ、イラン、マレーシアなどブリックス諸国が「パンデミック条約案」を否定した。

 

WHOパンデミック条約の最終的な調印

WHOは大きな後退を余儀なくされた。しかし、彼らは諦めたわけではない。むしろ、彼らは『修正案に関する技術的な勧告を行う』ための新しい委員会を結成し、2024年の第77回保健総会でパンデミック条約とともに再提案する予定にしている。

2024年5月に194か国が調印して決まる。2024年は日本でも新しいお札に切り変わる年で、お金のデジタル通貨もマイナンバーも色々なものが2024年5月に向かって集約されている。

 

ありがとうアフリカ。


アフリカ人は裸足で灼熱の砂地に立つようなイメージだが、なかなかどうして今回のパンデミックに際しては、人類の男気を代表して行動している。西欧先進国たちに近代から現代に続く、民主主義というもののペラッペラな軽薄さとは裏腹に、アフリカ指導者たちのなんと骨太なことか。

 

もうひとつは、アフリカの死生観だ。彼らは死を恐怖しない。むしろ正々堂々と生きることを良しとする、そんな死生観を感じる。いまや武士道の日本人からは廃れてしまった観さえあるが・・・。

アフリカといえば、こんなことがあった。

原発再稼働反対のピケが大飯原発であったとき、デモ隊の中心にアフリカのジャンベ部隊が居たことを思い出す。そのジャンベ部隊は日本各地から自主的に参加した者たちで構成されており、氏名不詳。リーダーも指揮官もいないのに、自然発生的に集まり、権力と対峙していた。

そのとき、ジャンベの鼓動は、たしかに地球の鼓動だった。
それは、軽薄な近代民主主義観念とは全く無縁な、もっと大地に根差し、もっと空に響く、根源的な律動と音色をしていた。

いま、はっきりとわかる。

地球になぜ真っ黒な民族がいて、なぜ搾取迫害され、なぜ後進国のレッテルを貼られたか。

アフリカには地球ネイティブの、生きた血が通っているからだ。

 

※下記動画はイメージで、内容とは関係がありません。