占星術はあなどれない

占星術というと古代王室や宮中で、天文博士を重用したことからわかるように、目には見えない動きを察知する技術として支配者に利用されてきた。
一般的に「私の生まれは◯◯座です」というのは、生まれた日に地球から見て太陽がいた星座のこと(「太陽星座」)をいう。
同じように、今現在冥王星がどの星座を移動しているのかということを、「今、冥王星が◯◯座にいる」と表現している。
「冥王星」の動きからは、個人の運命ではなく、壮大なテーマや闇を司る時代的な価値観を占うことができる。
★冥王星ってどんな星か?
冥王星のテーマは未知や闇だ。9つの星の中で一番遠くに位置していて、広範囲を移動する。近代科学史では発見されたのが1930年で、未知数が多い。
冥王星は1つの星座に約12~32年滞在する。太陽の周りを1周する周期は、なんと約248年だ。
大きくは2008年〜2023年の約15年間山羊座に滞在し、次の星座である水瓶座へ移動する。
しかし不思議なことに、行きつ戻りつを2回繰り返すのだ。
本格的に水瓶座へ入るのは2024年11月から。約19年かけて水瓶座をゆっくり進んでいくことになる。
■冥王星の位置
山羊座 2008/11/27〜2023/3/23
水瓶座 2023/3/23〜2023/6/11
山羊座 2023/6/11〜2024/1/21
水瓶座 2024/1/21〜2024/9/2
山羊座 2024/9/2〜2024/11/20
水瓶座 2024/11/20〜2043/3/9
★では、冥王星が山羊座に滞在している期間は、どんな社会だったかまとめよう。
山羊座は「物質的」で「権力重視」の価値観を織りなす。自分の強さを確かなものにしたいという考え方は、個人だけでなく国レベルでも色濃くなり、権力争いが絶えない。
2008/11/27〜というとリーマンショック以降の破格の財政出動で金融システムを保持したことが特徴だ。
金融システムとは、信用創造という「虚偽」をまことしやかにやっている制度で、現在は、仮想通貨の暴落や各国金利の上昇などで壮大な「虚偽」があばかれつつある最中だ。
さらにはウクライナ戦争が勃発し、パワー衝突が起きている。まさに「物質的」で「権力重視」の価値観の凝縮された期間である。その山羊座が2023/3/23でいったんおわる。
★だが一筋縄ではいかない。
2023/6/11〜2024/1/21まで7か月間、物質社会はふたたび逆行するように山羊座に返り咲く。ちょうど日本では新円切り替え(デノミ・預金封鎖がおきそうな)時期である。またマイナンバーなど個人監視の圧力が最大化する時期であり、憲法改悪も時期的に起きそうである。
さらに最後の逆行が2024/9/2〜2024/11/20にあり、この間も冥王星が山羊座に返り咲く。
この執拗なまでの山羊座への執着は、まるで冥府の王(冥王星)が、物質支配にこだわり抜くかのようで、とてもおそろしい。
★しかし、時代は確実に物質虚偽社会を離脱していく。
それが宇宙の理法なのである。
水瓶座はあたらしい調和の時代をもたらすであろう。
その兆候は2023/3/23〜2023/6/11にまず、先陣がおとずれる。
この間、ワクチュンの薬害も公になるだろうし、虚偽の信用創造で生きてきたメガバンク(クレディスイス等)の倒産もあるかもしれない。
あたらしい光は断続的に差し込む。物質支配の悪あがきという弾圧的な社会の隙間に、つぎは2024/1/21〜2024/9/2まで光が差し込む。
そうして、断末魔のような物質支配をはねのけて、2024/11/20〜2043/3/9まで、あたらしい真実が輝く時代が始まっていく。
この山羊座に象徴された物質的虚偽は、どんどん弱体化していく。
物理的に優位を示す権威、貨幣システム、グローバル企業統治、ネオコン戦争屋、階位と金権の宗教システム、権威的マスコミ支配、権威的教育洗脳、こうした山羊座的だったものの最終移行が2023/3/23から2024/11/20にかけて断続的に逆行を繰り返しながら行われる。
★地球の歳差現象を元にした25900年の長周期の節目が重なる。
話は変わるが、いま、長周期では「うお座時代の終わり」を迎えている。一星座の時代がおよそ2160年ともなる長い周期のことである。(プラトン年ともいう)
うお座時代とは、宗教や経済、学問や医学を、都合の良い信念体系に取り込み、人々にそれを信じ込ませてきた約2000年といえる。
2000年といえば西暦の有史以来のすべてである。我々は、明治以降、教育、常識、産業経済活動のすべてを、西洋的な価値観で生きるようにされてきた。しかし、江戸時代から明治時代に断絶があるわけでなく、大きな流れで言えばこの2000年の歴史をシームレスに生きて暮らしてきた。
その根底には、お金の存在があった。権力者による金融の支配にである。日本でも和同開珎の時代から、明治期には銀行システムにより架空のカネと価値を信念体系に取り込み、人々は経済奴隷の方向に導かれてきた。そして最終的には、現在に至るわけだが、紙切れに価値があるという洗脳に人々を導いてきたわけである。
現代という時代は2つの意味で過渡期にある。
1つは、冥王星で山羊座に象徴された物質的虚偽の過渡期。
1つは、2160年サイクルの「うお座時代の終わり」 である。
したがって、地球文明に対するインパクトは計り知れなくて、言い方によっては「地球が洗濯機に入れられる」ほど、大洗礼という大きな変化にみまわれる。
★宇宙の理法と調和すること。
今までの社会は権威、お金、多数の力など物質的なパワーがすべてに優先していた。世界の国家調整はアメリカという覇権国家がにらみを利かせてリーダーシップを取ってきた。
だが、これまでみてきたように占星術的な宇宙の理法からしても、旧来のやり方ではだめで、やはりさまざまな立場の意見や利害を調整し、何よりも調和を重視することが必要になってくる。
聖徳太子の哲学である「和らかなるをもって貴しとし、忤うること無きを宗とせよ」という価値観が再評価され、そういう社会になっていくということだ。
むろん、各地での自治政治もパワー闘争は没落し、調和的価値観が選ばれるようになるだろう。
宇宙はそんなことを語りかけてくれる。