米国はどういうトレンドか。

金融動向、インフレ動向は
西側リーダー国であるアメリカで
どうなっているか。
アメリカのトレンド変化を追った。
ご承知の通り、アメリカは西側世界各国のリーダーであり、その経済運営は西側世界各国の模範である。
仮に、アメリカ経済が衰退すれば、西側世界各国の経済ダメージは計り知れない。
なかでも、日本はアメリカ経済の傘の中にあるので、アメリカ経済の動向を把握しておくことは重要。
●米連邦準備制度理事会(FRB)は水曜日に過去28年間で最大の利上げを発表し、急激な金融引き締めを実施。利上げは通常時の3倍である0.75%だった。
※16日には英国、スイスの中央銀行も同時に利上げを実施。
※さらに来月にはECBも利上げに踏み切る方針。
各国は不況時に金融引き締めを実施せざるを得ない事態である。
●ここ数週間、アメリカ株価が急落しており、その結果、米国の退職金口座から3兆ドル近くが消えている。
※ボストンカレッジの退職金研究センターのアリシア・マンネル所長推計。
●ダウ平均株価は木曜日、心理的に重要な3万ドルの壁を1年以上ぶりに割り込んだ。
・ダウは史上最高値から19%下落。
・S&P 500種指数は史上最高値から24%下落。
・ナスダックは史上最高値から34%下落。
●アメリカの資産推移から、イーロン・マスクやジェフ・ベゾスのような億万長者の純資産も減らしているとされる。

●暗号通貨全体の価値の3分の2が、市場のピークからすでに一掃されている。 昨年11月、すべての暗号通貨の総価値は3兆ドルの大台を越えて急騰していた。現在、全体数字は1兆ドルを切っている。

●今週、私たちは1987年以来最も速い住宅ローン金利の上昇を目撃した。これは住宅市場に打撃を与えることになる。
※住宅ローンにつきフレディマックは、30年ローンの平均金利が5.23%から5.78%に上昇したと発表した。
●米国の一部の地域では、住宅価格がすでに20%も下落している。
●前年の同時期と比較して、先週の住宅ローン申請総数は52.7%減少。
●5月の米国住宅着工件数が14.4%減少したことがわかった。
5月の新築住宅建設許可件数は7%減でした。
●卸売物価は非常に憂慮すべきペースで加速し続けている...
・生産者物価指数は、商品とサービスの生産者に支払われる価格の指標であり、月間で0.8%、過去1年間で10.8%上昇した。
・6月のフィラデルフィア連銀景況指数は、マイナス3.3。 これは、COVIDパンデミック初期以来の縮小を意味する。
●日本
日本国債は日銀の介入があったため、今日も目標値に収まっている。
日本国債先物は金利上昇している。