世界金融崩壊

ついに、このときがやってきた。

世界金融崩壊、開始のゴングが鳴り響く。

金融崩壊後の世界再編に焦点を当て続けてきたasejitsuが、

崩壊後への道筋を考えていく。

産業の発展、市場拡大、需要創造。これらの流れは今でも継続し、無限に拡大できそうな幻想を放っている。

だが、実際のところ現在の資金マネー供給主体は、各国中央銀行が経済政策における禁じ手である「中央銀行による国家財政ファイナンス」を実行しているから持っている。経済が成長して株価上昇があるのではなく、中央銀行が国債を買って資金を市場に供給するから株価が上昇し、それに個人投資家が乗っかっている。

中央銀行による資金供給は、例えばギリシャ危機を回避したり、ヨーロッパのメガバンクを救済したりするのにも使われた。

ということは、現代の世界経済とは自立的に成長しているのではなく、「中央銀行というお金の発行元（胴元）が無理やり資金供給して病人を延命させている」、といっても過言ではない。

このような考察の元に、NYがバブルなのかどうかを再考してみたい。

はたして、NYは自立成長の株式市場なのか？金融胴元が演出したバブルなのか？

あなたはどう考えますか？

＜緩和マネー、総額は？＞

2017年は金融緩和であふれるマネーがあらゆる資産に流れ込んだ。

もはや検索しても各国中銀の供給額を総計することもできないくらい多額だ。

効果として、世界30カ国以上の株価指数が最高値を更新。債券や原油、金も同時に買われ「熱狂なき全面高」を演出した。

見かけ上の世界株の時価総額は84兆ドル（9500兆円）と、１年で15兆ドル（21％）拡大した。

しかし、これが暴落に転じたら、数日から数か月で軽く15兆ドル（21％）など吹き飛ぶだろう。

つまり暴落は、今までの幻想経済を一瞬にして砕くだろう。

世界的な景気拡大を下支えしてきた各国中央銀行の金融政策が、緩和から引き締めへと変化しつつある

＜暴落の影響は？＞

今回の暴落局面では世界経済の連鎖的な逆回転に巻き込まれる。

リーマンショック時は、中国という救世主がいたが、今回は世界各国の株式市場、債券市場を同時連鎖的に襲うだろう。

企業倒産が広がる以前に、金融システムの停止局面が訪れる。預金封鎖である。

これは、銀行取付騒ぎや国民のパニック行動を抑止するもので、そのシュミレーションは各国の財務省で入念に繰り返されているだろう。

その後、国家政府が恐れるのは、国民のカオス的な暴動である（やけくそ略奪）。これが拡大すると治安維持が不可能になり、国家の威信が崩壊し、コントロール不可能になる。だから、いち早く預金封鎖を行う。また、同時に備蓄物資の配給、（物資の買い付け）などの管理経済に移行するだろう。食糧さえ供給しておけば、少なくともやけくそ略奪だけは防げるからだ。

＜中央銀行、解体か？＞

ＦＲＢ）の利上げペースが速まるとの懸念から、ニューヨーク市場のダウ工業株３０種平均は２日、終値が前日比６６５ドル安となり、約９年２カ月ぶりの下落幅を記録した。ＦＲＢのパウエル理事が３日付で１６代議長に就任するのを前に、パウエル氏を値踏みするかのような株価急落となった。米経済の好況を持続できるか、パウエル氏の手腕が試される。

　２日の株価急落のきっかけになったのは、朝方に発表された１月の雇用統計

金融崩壊は、国家財政さえ直撃する。

例えば日銀は国債の最大の保有者となっているが、国債の金利上昇により、日銀のバランスシートは瞬時に毀損し、いわゆる日銀の倒産という事態が現実化する。

世界各国の中央銀行も、国家機関ではなく民間企業なので、同様に世界の中央銀行が経営不可能な事態になっていく。

すると、世界のマネーは中央銀行が胴元なので、マネー発行が不可能になる。

それ以前に、マネーの価値低下、つまりハイパーインフレがおき、物資の購買力が急低下する。

そうなると、既存のマネーが機能しない。だから、余計に国民はやけくそ略奪に向かう。

このやけくそ略奪は国民性の相違もあるが、中国やアメリカなどの粗暴な暴力性をもった国民は、当然、自制心や調和能力がないため、内乱およびやけくそ略奪が頻発するだろう。

このため、世界各国の政府は、政府発行の国家紙幣を発行することになろう。

政府はマネーの信頼、つまり政府への信頼をなんとしても維持しなければ国民の管理支配が出来なくなる。

だから、国家紙幣発行は避けられない選択となる。

＜暴落後の再編は？＞

　２日の株価急落のきっかけになったのは、朝方に発表された１月の雇用統計

こうなれば、従来の産業構造すら根底からひっくり返り再編されていく。

例えば銀行などもはや不要だし、今までのような付加価値需要を創造し、無理矢理に需要や市場を作り出してきた産業形態はすべて崩壊する。商店やマーケットも、今までの形態ではなくなる。

なかでも最大のカギは食料供給だろう。

今まで高齢者による過酷労働低賃金にあえいできた農業漁業への価値は急増し、生産手段の維持に多数の期待が集まる。

だが、生産ノウハウと労働力供給はすぐにはできない。だから、国家配給の食料供給主体としての農業漁業従事者は、さながら国家公務員クラスの重要待遇を与えられるのではないだろうか。

もちろん家庭菜園など自給自足の促進は、カオスの時代に有効だと考えられる。

＜悪魔の人間支配とは？＞

　２日の株価急落のきっかけになったのは、朝方に発表された１月の雇用統計

ここで、世界支配血族による、人間支配の道具について考えてみたい。

言うまでもなく、最大の人間支配の道具はマネーである。

今回の世界金融崩壊で、既存のマネーはドルから元に至るまで毀損する。（元でさえドルと交易リンクしている）

当然、既存のマネーは価値低下し、交換機能も貯蔵機能も毀損する。

したがって、マネーに思考と行動が立脚しているほとんどの現代人は、パニックないし精神異常に陥るだろう。

国家紙幣も結局のところ、価値測定をマネーに依存するうえでは、既存のマネーと変わらない。

悪魔たちはこうして人間を永遠に物質第３密度領域に固定したいのだ。

＜支配離脱とは？＞

そのなかで、マネー中心の世の中を離脱したいという覚醒した人たちは、まさに好機到来だろう。

ここで、ヨシダケンゴマン氏らが提唱する、「ひょうたん市場」という交易の場が、物々交換や地域マネーによって、市場流通の機能を果たすとともに、従来のような売上第一消費第一ではない「新たなものと人の関係」を提起するだろう。

つまり、マネーに依存しない食料流通供給の在り方を創造していくわけだ。

たとえば、価値は一定ではなく、必要なひとに合わせて変化するシステムの発明である。

具体的には、乳幼児を抱えたひとには優遇して配布し、若い頑強な人物なら喜んで奉仕労働する価値観をもつ。

等価交換がすべてという価値観から、天に徳を積みあうと言う価値観への転換。

ゆえに、そこにマネーが不要（等価交換の測定が不要）なのである。

＜染みついている、価値観と思考様式＞

われわれ人類は、根本的に生存の基盤から、自我というシステムを抱え、「自己保身」を宿命として背負ってきた。

だから、食料やモノをゲットすることを最大の目的・よろこびとする思考回路を持っている。

この回路があるから肉体存在を維持できるし、組織集団社会でも自我回路を使って他人より優位に立ったり、個別化したりして、自己の存在性を確認してきた。

だが、この「食料やモノをゲットする、所有する」ことを最大の価値目的としている限り、我々は混沌の時代で自滅していくだけだろう。

それを私は人間に特有の思考行動の様式という意味で「人間型ゲシュタルト」と呼んでいる。

私は、今回の世界金融崩壊の混乱の中で、この「人間型ゲシュタルト」をみつめ、自覚し、あえて自分の意思で「人間型ゲシュタルト」を超えていくことが、生存維持の根本的なカギだと思う。

では、「人間型ゲシュタルト」をどうやって超えるのか？

＜与える価値観＞

その見本が、インディアン社会にある。

彼らは生活に不十分なモノしか持っていないが、それを喜んで仲間に贈与する。

彼らは、「食料やモノをゲットする、所有する」ことを最大の価値目的としない。

むしろ、「必要としている人に捧げる、譲渡する、贈与する」ことを最大の価値目的としている。

ここに、自我と自己保身にまみれたすべての人類が、一気に、高次元ステージに立つ秘訣がある。

価値のベースを「ゲット・所有（私蔵）」から、「譲渡・循環」に転換すること。

そこに、新時代の市場の存在理由がある。

この転換こそが、「人間型ゲシュタルト」を超えていくことである。

＜管理支配システム崩壊？＞

　２日の株価急落のきっかけになったのは、朝方に発表された１月の雇用統計

我々人類は、歴史的にみても管理支配され続けてきた。

宗教は、人びとを死生観で支配し、そこを十字軍や宗教革命なる自作自演で更なる世界植民地支配の先兵として利用されてきた。

宗教に変わる科学や医学は、西洋型の物質還元主義で人類の世界観をモノ中心に洗脳した。

恐慌はマネー交換機能の枯渇（食料物不足、インフレ）を起こし、更なるマネー支配に貢献し、

戦争の開始動機にさえ貢献した。マネー支配は人類を容易に殺し合いに向かわせたのだ。

国家という機能膨張（中央集権・民主代議士制など）は、民主主義という名のいつまでたっても国民不在の統治とあいまって、不落のお城のようにそびえたっている。

マスコミは現代人の目と耳を独占し、支配に都合のいい情報を拡散する。

消費という発明は、人びとを夢中にし、マネーの奴隷となって憂き身をやつす。

そんな、地球という名の管理支配の流儀は、ひとえに、マネーによる人間洗脳が基盤になっている。

このマネー支配も、解体できる可能性がある。

価値のベースを「ゲット・所有（私蔵）」から、「譲渡・循環」に転換すること。

そこに、マネー支配を打破するカギがある。

この転換も、「人間型ゲシュタルト」を超えていくことで実現できる。

＜仲間＞

こうした一連の考察と提案は、個人だけで完結しない。

むしろ、議論し合い、相談し合い、分け与えあい助け合うことで、より確実にかたちになる。

ゆえに、これを実現する仲間が重要になる。

私は、ネット空間のasejitsuが全国規模でこの仲間が集う巣箱の役割を果たすとおもうし、果たしたいと願っている。

また、同時にリアルタイムでこれを実行する仲間が重要になる。

現在、私は大阪エリアにおいてこうした情報交換と連結の機会を持ちたいと思っている。